4月、ずっと家にいる。
生きてきた中でこれ程までに世の中の息苦しさを感じたことがあっただろうか。
非常事態宣言が出され、リモートワークに切り替わり、もうかれこれ二週間近くずっと家にいる。
家の中の環境を整えようと、様々なものを買った。
まず、家で仕事をする用にダイニングテーブルと椅子を買った。
これがなかなかどうして、とても快適で。仕事よりも、テーブルでご飯を食べたいという気持ちが先行し、ほぼ自炊未経験だった僕が少しずつ、キッチンに立つようになった。
まだ、煮豚や豚キムチといった一人暮らしの大学生がちょっと作ってみましたみたいな料理しか作れないが、東京に越してきて以来、初めての台所にしては上出来だ。
Uber eatsばかりだと飽きてしまうので、一通りのものを作れるようになれるといいな。
次にD&DEPARTMENTの本棚を買った。
重さに耐えられなくなったイケアの本棚が崩壊してしまったため、取り急ぎ、部屋に馴染むホワイトとグレーの二色を揃えた。『ショート・ピース (アクション・コミックス―大友克洋傑作集)』『くるくる横丁』『わたしはロランス』『バナナマン×東京03『handmade works live』』『柳家喜多八膝栗毛』等、好きなものを雑多に置いた。たまに眺めては、ひとりで、ふふふと笑ってしまう。
朝晩の通勤と夜の飲み会がなくなって、とにかく時間ができた。
好きな深夜ラジオを聴くことに加え、NewspicksのWEEKLYOCHIAIを観ることが習慣になった。
コロナ問題に医学、公衆衛生学、社会学等の有識者や経営者、政治家が、様々な視点で切り込んでおり、とにかく学びがある二時間だ。
出演している安宅和人さんの『シン・ニホン』を買ってみたり、宮田裕章さんの影響で統計学の本を改めて読んでみたりと学習意欲を掻き立ててくれる。
この事態をただ不安に過ごすだけでなく、どのように解釈し、どのように進んでいくのか、僕も久しぶりに頭を使って考えてみたい、向き合ってみたいと思う。
僕がすきなラブ人間と350mlの缶ビール
仕事が早く終わったので、ひさびさに近所のカラオケ店に行った。
僕の主催するイベント「落語とサイダー」にもご出演いただいた金田さんが所属するバンドTHEラブ人間の「砂男」を初めて歌ってみた。
色褪せない名曲。大学生のときに先輩に借りて以来、僕のオールタイム・ベストプレイリストに加えられた。これからもいつも身近に感じられる曲であろう。
「落語とサイダー」でも僕がどうしてもとリクエストし、同曲を歌っていただいた。
あの日あの瞬間の金田さんの姿は、目にこびりついて、一生離れることがない。
最近リリースされた砂男Ⅱも素晴らしいので、ぜひ聴いてほしい。
バンドの歴史をたどっていきながら、未来を見据えるラブ人間が描かれているMVも。
THEラブ人間「砂男Ⅱ」Official Music Video
そして、きのこ帝国の「クロノスタシス」を選曲。
大好きな曲なのに、はじめてMVを観た。
びっくりするほど、ご近所の下北沢で撮られていた。
もう少し暖かくなったら、同じ風景を観ながら350mlの缶ビール片手に夜の散歩をしたいなあ。
散歩
清々しい程に2日坊主で終わっているアカウントを見つけた。
ちゃんと考えたいと書いている割に全くなにも考えていない。
きっかけはなんだったか忘れたけど、思い出したタイミングで、
誰と約束するわけでもなくダラダラと日記をつけてみようと思う。
週末はコロナの影響もあって、人が多いところに遠出する気が起きず、
代々木公園まで花見しがてら散歩したくらいしか外出しなかった。
桜目当てで行ったのに、局所的にしか咲いていなかったし、
いつもの計画性なさが露呈して、散歩をはじめたときにはもう真っ暗になっていたので、花が判別できなかった。
バカみたいな反省だけど、ライトアップされている花を見に行けばよかったなと思うと同時に、ライトで見世物感を演出されている花を見るのは粋じゃないなとも思った。
すぐに飽きてしまったので、半ば無理やり誘った友達と一緒に、缶ビール片手に意味もなく渋谷まで歩いた。
夜風が気持ちよかったので、そのまま池尻の方まで歩いて、文化浴泉に行った。
サウナと水風呂の温度が僕にはピッタリで、毎回、バチバチに整う。
サウナに同時に6人しか入れないのと、新しすぎるがゆえ、風情が感じられないところ以外は完璧だ。
家に帰って、寝る前にいくつか聞き逃していたラジオを聴いた。
最近は、ラジオ熱が再燃していて、空気階段の踊り場、アルコ&ピースのDCガレージを暇さえあればいつも聴いている。
日常で疲れた心には、深夜ラジオくらいの距離感がちょうどいいなと思う。
特に踊り場は、おかしさが、やさしさに包まれていて、幸せな気分になれるからお気に入りだ。時間が変わってしまって、リアルタイムで聴きづらくなるのが悲しい。
空気階段の単独ライブに行きたかったが、結局チケットも買えなかったし、公演自体も延期になってしまったようなので、今日から毎日Youtube公式チャンネルにアップされ続けるとアナウンスがあった、前回の単独ライブ「baby」の映像を観て、士気を高めようと思っている。
落語観
じっくり考えて、ゆっくり吐き出すのが、このブログのコンセプトなのだけど、頭の中でまとまっていないことをアウトプットすることによって、まとめるっていう作業にも使ってみようと思う。
まずは、僕の好きなものについて。
唐突だけど、僕は落語が好きだ。
実際に寄席や独演会に出かけて行って観るのも、CDで聴くのも。
落語観っていうと非常に大げさでえらそうなのだけれど、なぜ落語がおもしろいと思ったのか、なぜ心を動かされたのか、少し考えてみたい。
より抽象的に考えるために、落語とは何なのかっていう話をする。
ある本によると(タイトル忘れちゃった)、落語とは
①高座に座り、
②扮装・背景の助けを借りず、
③和服を着て、
④扇子と手ぬぐいのみを小道具とする
どうやらこの条件を満たしていれば、落語と呼べるらしい。
①の高座というのは、簡単に考えれば、「座布団の上」。
では、なぜ魅了されたのか。
一つ考えられるのは、その制限の大きさ。
演者は、当然ながら座布団の上を離れられない。
イリュージョン。
はじめましてを言おうとするから、恥ずかしくなる。
いきなり書き始めちゃえばなんともないのに。
先輩のブログを読んでいて、久しぶりに自分も文章を書きたくなった。
何日続くかわからないけれど、とりあえず始めます。